• トップ
  • 教育内容
  • 教員紹介
  • 資格
  • 進路
  • 入試
  • JABEE
  • CITものづくり

電情日記

人に読んでもらう文章を書くことの難しさ

今野将

人に読んでもらう文章を書くということは本当に難しいことです.もちろん今までも論文執筆ということで,人に読んでもらう文章は書いていましたが,対研究者向けと対一般人(例えばこの電情日記は高校生や新入生)向けでは,書き方のマナーというか使って良い語句・表現に違いがでてきます.基本的には,その対象とする読者が理解できる語句や表現を使用して書くことが必要になります.そして,これが案外難しいものです.

学生時代に恩師に言われた言葉で今でも気にかけている言葉の一つに次のようなものがあります.『専門家に対して専門的な用語を使って専門的な話をするのはそれほど難しいことではない.しかし,一般人に専門的な用語を使わずに専門的な話をするのは案外難しい.だが,それが出来て初めてその専門的な内容について理解できたといえるのではないか.だからまずは各自の家族に自分の研究について理解してもらえるように説明してみなさい.』これを聞いた時はあまりピンとこなかったのですが,いまこうして教育の場にいると,身に沁みて感じることがあります.結局のところ,相手に理解してもらうには,最初に相手を理解する必要があり,この場合の相手を理解するということは相手がどのような言葉(専門用語)を知っているかを理解する事(もしくは推定する事)です.特に一般的な読み物であるものほど,この部分が大変になってくるのではないかと思います.ですが,これを怠らずに研鑽することで,確実に自分自身の文章構成能力は上がりますし,人に対してわかりやすく話す力(コミュニケーション能力)も磨かれるようになります.そして,この能力は社会人予備軍である学生ほど必須な能力なのではないかと思います.

そこで,夏休み前から研究室のホームページで「学生部屋便り」という今野研学生版電情日記のようなものを始めました.学生には「学外の人が読んで研究室の状況がわかるような内容を(内輪ネタになりすぎず)言葉遣いも気にかけて書くように」と言ってあり,今のところ守られているように思います.ホームページ管理者ということで編集過程も見えているのですが,何回も書き直して表現を変える学生もいて一定の効果はあるかなと感じています.コミュニケーション能力に難ありと思われる人の多くは,相手の理解を超えた言葉を発することが少なくありません.しかし,リアルタイムの会話で前述のように,相手の理解できる言葉について考える作業はハードルが高いのも事実です.ですので,コミュニケーション能力を磨きたいと考えている人は,まずはじっくりと内容を推敲できる文章という形式で,読む人のことを考えて人に読ませる文章を作ってみてはどうでしょうか.

 

今野研学生部屋便りURL:http://www.ga.aais-lab.org/home/students-room

 

電情日記

2017年10月
« 12月    
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  

このページのトップに戻る