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電情日記

故郷の世界遺産から考えるこれからの産業

中林 寛暁

電気電子情報工学科の中林寛暁です.現在大学は夏期休暇中であり,この休暇を利用して故郷に帰省してきました.私の故郷は群馬県ですので,群馬県にある2014年6月に世界遺産として登録された「富岡製糸場と絹産業遺産群」について紹介したいと思います.

「富岡製糸場と絹産業遺産群」は,19~20世紀に生糸の大量生産を実現した養蚕・製糸技術の開発とその国際的技術交流の遺産とされています.「富岡製糸場」,「田島弥平旧宅」,「高山社跡」,「荒船風穴」の4つの集合体として,この世界遺産は構成されています.富岡製糸場は明治政府が設立した器械製糸工場であり,田島弥平旧宅,高山社跡は安定した繭の供給を実現するための養蚕技術の開発・教育の拠点となり,また荒船風穴は卵の孵化の効率化を図りました.これらの4つが連携することにより生糸の生産量を増加させました.

世界遺産・高山社跡の石碑(群馬県藤岡市)

夏期休暇中に,実家の近くということもあり,上記遺産の一つである高山社跡に行ってきました.江戸時代より絹市が各地で行われていましたが,この地域での絹取引量は非常に多かったようです.そのような背景から明治時代になり,養蚕教育機関「養蚕改良高山社」が設立されました.この機関において,蚕室の温湿度の細かい調整を行う「清温育」が確立され,蚕の病気を防いで繭の安定生産をもたらすことに成功しました.また,この育成法の普及のため,全国から本機関に生徒を集め,優秀な卒業生を指導者として国内外に派遣し発展させました.蚕飼育所の内部に入ると,いろりや通気用のやぐらが設置されており,温湿度調節のための工夫がいたる所に見られます.建物の外観からは予想できなかったのですが,内部は大変考えられた作りになっていて驚きました.このような近代養蚕技術の開発は,現代の絹産業を支えるだけでなく,その他の近代産業発展の原点であるとも言えるでしょう.

現在,紹介した絹産業以外にも多くの産業分野があります.時代背景により各分野の発展の度合いは左右されます.しかし,時代背景だけがその度合いを左右するのではなく,その分野に係わる個人の考えや行動によっても左右するはずです.世界遺産を訪れることにより,自分自身にこれから何ができるのか,産業にどう携わっていくべきなのか,改めて考えるきっかけになりました.皆さんも身近にある遺産へ出かけてみて下さい.自分自身を見つめ直す良い機会になるはずです.

世界遺産・高山社跡の蚕飼育所

参考資料:“上毛新聞”2014年4月26日号外

電情日記

研究発表の雑感

清水 邦康

3月に卒業した研究室の学生と共同で取り組んだ研究テーマに関して, 8/5(Tue.)に研究発表をしました. 淡路島の会場を後にして,帰りの電車の席でこの記事を書いているので,本コーナー題目の日記を記すことになります.

今回の発表では, 2009年10月28日の電情日記で少しだけ紹介した「粘菌」という名の生物から得られる時系列データに関する解析結果をまとめ, 発表テーマとしました. ここで用いた解析手法は, 昨年度から学生たちと一緒に最初から導入していったもので,まだまだ途上のものですが, 有意義な発表会となりました.

私自身の初めての研究発表会では非常に緊張したのを今でもよく覚えていますが, 今回もその程度こそ違うけども緊張しました. この日記の読者の一部として想定する高校生や学部生/院生の皆さんには, 教員でも発表会前は緊張する(人もいるんだ), ということを伝えられたらと思います. 私自身の経験として, 自身が学生の時に他大学の先生が発表を終えられたときに同様の主旨をおっしゃられていて, なんだか安心したことを思い出し, 発表後の感想として「緊張した」という言葉だけで記すことを恥ずかしく思いますが, 雑感の一つとして残したいと思います.

なお, 今回の発表会は回路とシステムに関係する多分野の研究者が参加するもので, 約30年の歴史がある研究ワークショップです.会場では同じ電気電子情報工学科の中静先生ともお会いできました.

最後に, 私は2012年3月2日の電情日記で研究発表に関する別観点からの内容を記しています.興味がある方はご参照ください.

電情日記

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