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電情日記

第2外国語ノススメ

飯田 一博

先月(2013年6月),国際学会で研究成果を発表するため,カナダのモントリオールに行ってきました.カナダの公用語は英語とフランス語で,国の西側では英語が,東側ではフランス語が第1言語です.もちろん,ほとんどのカナダ人は英語とフランス語の両方が堪能です.

モントリオールは東寄りのケベック州に位置しますから,街で食事や買い物をする際,現地の人は必ずフランス語で話し掛けてきます.例えば,「Good morning! 」ではなく,「Bonjour! 」というふうに.これに対して英語で返事をすると,彼らは即座に英語に切り替えてくれます.それも癪なので,私は挨拶と注文だけは拙いフランス語でがんばりましたが,相手がそれ以上畳み掛けて話してくると降参でした.「??? … ごめんなさい.英語でお願いしますm(_ _)m」.

 

モントリオールの街並み

かれこれ30年前,私が大学生であった頃,工学部では第2外国語は必修科目でした.おそらく,どの大学でもそうであったと思います(それで多くの仲間が留年しました).ところが,最近はほとんどの大学で(学部や学科にもよりますが)必修ではなくなりました.私はフランス料理に興味があったのでフランス語をとりましたが,最も履修者が多かったのはドイツ語でした.その他には,確か中国語とロシア語が選べました.いつごろ,どんな理由で第2外国語は必修から外れたのでしょうか?

私は,第2外国語は再び必修にすべきだと思うのです.その第1の理由は,われわれが,外国文化=英語圏文化と勘違いする危険性を排除するためです.言語は,その国や地域の考え方や習慣を如実に反映しています.例えば,日本語の「もったいない」や「わびさび」に相当する単語は外国語にはないと言われています.それは,そういう考え方が他の国にはないからでしょう.英語(アングロサクソン)だけではなく,フランス・スペイン・イタリア・ギリシャ語(ラテン),ドイツ語(ゲルマン),アラビア語(アラブ・イスラム),中国語,ロシア語などのどれか1つに触れるだけで,世界にはさまざまな考え方があることを理解できるでしょう.このような理解こそが世界平和の礎だと私は思います.

さらに,必修化の第2の理由は,いささか逆説的ですが「英語が簡単に感じられる!」という効果があることです.例えば,フランス語は,日本人にとっては発音が難しいうえに,発音しない文字もあります(Parisのs,café au laitのtなど).また,名詞に男性・女性の区別があって,それにより冠詞や形容詞も変化します(ドイツ語なども同様).つまり,発音も文法も英語と比べてはるかに複雑で,おいそれと習得できるとは思えません.しかし,このような現実に直面すると,「確かにフランス語でのコミュニケーションは難しいけれど,英語ならなんとかなるんじゃないか?」という希望が湧いてくるから不思議です.つまり,比較することにより,英語がとても簡単に「思える」のです.いわば,言語習得における高地トレーニングの効果があります.

みなさん,ぜひ英語以外の言語も勉強してください.いろいろ理屈をつけて書いてきましたが,たとえ食事や買い物の注文だけでも,言葉が通じると楽しいし,旅先で多くの人と仲よくなれますよ.

電情日記

画像電子学会 第41回 年次大会

糸井 清晃

今回は,先日参加した画像電子学会年次大会について書こうと思います.私が所属する小林研究室では,毎年6月下旬頃に開催されるこの大会に参加し,大学院2年生が卒業論文から最近までの研究成果をまとめて発表します.開催場所は基本的に隔年で首都圏(というかほぼ東京)か地方かが変わります.昨年は早稲田大学(国際会議場)だったと記憶しております.そして,今年は青森のリンクステーションホール青森(青森市文化会館)というところで開催でしたので,前日入りし,次の日に発表して帰るという行程で行ってきました.

ということで,1日目は発表する大学院生二人と新幹線で青森へ向かい,ホテルへチェックイン.学会会場の極近くというのがうれしい限りです.駅からは少々離れていますが,歩けない距離でもないです(実際,2往復分くらいは歩きました).夕方,小林教授と合流し食事へ.発表が終わって打ち上げて次の日に帰るという行程ならよかったのですが,そういうわけにも行かないので,とりあえず,発表が無事終わったという体で前倒しの打ち上げというわけです.
そして当日,会場入りし受付を済ませ,部屋へ.下の写真はその様子です.開始まで時間があったので,人は疎らです. 二人ともトップバッター(午前の部・午後の部)だったので,この間ゆっくりとパソコンの設定ができました.因みに,手前の1名と前方へ歩いている1名が今回発表する二人です.

今回の小林研からの発表は,「マルチタッチディスプレイ」に関するものと「人物行動認識」に関するものでした.前者は,FTIR方式と呼ばれるマルチタッチ式のディスプレイを自作し,その動作の検証と応用範囲を模索するような内容です.昨年度のオープンキャンパスでも披露しました(今年度も出展予定です).後者は,介護にも関連していて,一人暮らしの老人の方の行動をなるべく簡易な画像処理システムのみを使って認識して,異常な状態になっていないかをチェックし孤立死対策をしようというような内容です.同室で発表する他の参加者のテーマはというと,午前(マルチタッチ)では,画像補間,不可能図形のアニメーション,ブロック歪み等々画像処理全般から色々と集まったようで,午後(行動認識)では,3D,トゥーンレンダリング,視線の予測等々CG・ヴァーチャルリアリティ関連が集まった中で画像処理の発表をした感じです.逆の方がよかったのかもという感触です.二人とも,しっかり発表をこなし,質疑応答では有意義なご意見等いただけたようです.

帰りは,新幹線の時間までいくらか時間に余裕があったので,市内見物も兼ねて駅まで徒歩移動を敢行.昨夜の往復と,昼食時の片道,そして帰りで合わせて約2往復の徒歩が達成されました(青森まで何をしに行ったんだと言われてしまいそうですが…).

発表した二人には,このような経験も十分に活かして,今後の研究活動及び修士論文作成に向かってほしいと思います.

お土産を購入した物産館からの眺望

さて,電情日記の記念すべき第5周目も私の駄文にて無事締め括ることができました.最初の投稿が2007年7月の飯田先生の記事でしたので,だいたい6年目が終了したことにもなります(5周年記念を完全に忘れていましたが…).6周目の準備も着々と進行中のようですので,よろしくお願いします.

電情日記

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