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電情日記

描くということ

糸井 清晃

糸井です.卒業論文・修士論文の提出,発表会等々も概ね終わり,卒業できるであろう学生達はゆったり気分になりつつあります.さて,電情日記4回目は「描く」をテーマにお送りしたいと思います.「テーマに…」などと書くと仰々しいですが,おつきあい願います.私の身のまわりで描くといえば,主に簡単なイラストと,説明用の図になるかと思います.余談ですが,以前オープンキャンパスのビラ用に描いたイラストを使って本稿を飾ってみました.

冒頭に挙げた卒論や修論のような技術文書では,理路整然とした文章(発表なら話術)で説明していくわけですが,図を用いてわかりやすくする必要もあります.主に必要となるのは,概要の紹介,理論・原理の説明のためのものでしょうか.前者は研究の背景を示したり,この研究によって何が実現されるのか,どのような物が出来るのかを示したりします.イラストに近い印象です.後者はブロック図,フローチャート,グラフ等々,正に図です.どちらも,白黒で簡単な図形の組み合わせのものからカラフルで時に立体的に見せるような凝ったものまで様々です.どのような物が出来るかは,お絵かきソフトの熟練度次第,絵心次第なのは言うまでもありません.

基本的には説明したい内容に従って自ら描くのですが,引き継ぎ研究では,前任者が描いた物を使うことが出来る場合があります.なんだかお手軽な気がするかもしれませんが,そんなに甘くはなかったりします.卒論を読んだり発表練習を聞いたりしていると,時折「ん?」となります.せっかく図を用いてわかりやすくしようとしているのに,図を上手く説明できていないということがあります.その図の構成や作成過程を意識するのとしないのとでは説明の構成も違ってくるのだと思います.こういう点でも,ただコピー・ペーストするというのはよろしくないということでしょう.学生諸君には,普段から(例えば進捗報告の説明用など)ソフトの練習も兼ねて,こまめに描くように心掛け,卒論で図が必要なら,すらすらと描けるようにしておいてほしいと思います.

ところで,図やイラストを描くソフトとして,私は主にMicrosoft VisioとAdobe Illustratorを使っています.データの互換性が許せば,他にも必要に応じて様々なソフトを使います.例えば曲線などは,数学関数(の合成)で表現できるならば,Excelを使ってグラフを作ってコピーしてきた方が格段に楽になるのは言うまでもないと思います.また,滅多にないことですが,本格的に立体的な表現が必要なら3DCG作成ソフトも使います.当然のことながら,私が卒研生だった頃に比べてこの手のソフトの性能は格段に向上しています.当時あれほど苦労したのに,こんなにも簡単に描けてしまうのかとか,あのときこんな表現がしたかったのになどと思い巡らし,ややもすると,必要もないのに凝ってしまったり,華やかな表現力に頼ったりしてしまいがちですが,ぐっとこらえて,シンプルな表現を心掛けているつもりです.その反動か,オープンキャンパス関連の方は描き込むようになっている気がします.

さて,このようなテーマで書いていることからもお分かりかもしれませんが,私は絵が好きです.図工や美術の授業が好きだったのはもちろん,他の授業中でもノートに漫画を描いているような少年時代でした.あるとき教卓の前の席にもかかわらず描いていて,当然見つかり,ノートを取り上げられクラス全員に向けて晒されたのですが,何故か賞賛の声が上がってしまったため,私に恥をかかせようという目論見がはずれた先生の拳骨をもらう羽目になってしまいました.当時描いた経験が今の絵心にどの程度プラスになっているのかは分かりませんが,必要以上に凝りたがる(そのため時間がかかる)癖が今に至るのは確実なようです.
では最後に,偶にはアナログなのもいいかなと,数年前に描いた駄作を披露して終わりにしたいと思います(ここに掲載した時点でディジタルですが…).

電情日記

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