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電情日記

3Dバーチャルオープンキャンパス

今野 将

今回は,研究室で構築している3Dバーチャルオープンキャンパスについてお話したいと思います.現在,少子化の影響もあり大学では受験生(新入生)の確保が喫緊の課題となっています.そのような状況下で,大学としても受験生確保のために様々な広報活動を行っています.その広報活動のうち,最も効果的なものの一つとして挙げられるのがオープンキャンパスです.このオープンキャンパス,様々な体験学習や説明会により大学の雰囲気がわかるとあって,高校生の評判もよく,実際に入学してくる学生のうち6割以上の学生がオープンキャンパスに参加して進路を決定しています.本学科でも数年前から体験学習などのイベントを増やし,受験生に対し色々と学科の特色などをアピールしています.

しかしながら,このオープンキャンパスにはいくつか問題点もあります.その一つが,遠隔地の高校生は参加しにくいというものです.本学を受験してくれた学生の出身地内訳を見てみると,関東以外の道府県出身者は30%弱になります.これは日本の受験生の人口比率からすると,非常に少ない値であると言えます.これから更に少子化が進行することを考えると,関東以外の道府県出身者に本学をアピールすることが最重要課題だといえます.しかしながら,実際に千葉工大のオープンキャンパスにおいて本学科の体験学習などに参加してくれた高校生の居住地の内訳をみると,圧倒的に関東近郊(特に千葉県)が多く,関東以外の道府県の高校生はわずか10%程度です.つまり,関東以外の道府県出身者はオープンキャンパスに参加せずに本学を選んだ可能性が高いわけです(実際に関東以外の出身者の学生数名に聞いたところ,オープンキャンパスには参加していませんでした).この原因の一つが前述した距離の問題です.関東以外の道府県出身者に聞いたところ,はやり距離が遠いためオープンキャンパスに参加したくても参加できなかったという意見がありました.

この距離の問題に対して,各大学で様々な対応がとられています.その対応の一つがビデオ配信や多数の画像を掲載したホームページベースのバーチャルオープンキャンパス(VOC)です.これは,インターネットを通じて好きな時に大学側が用意したコンテンツを見ることができ,通常のホームページより内容のある大学紹介を受けることができます.しかしながら,基本的に受動的なものであることや,臨場感に欠けるといった欠点がありました.この問題を解決するために提案されたのが,3Dバーチャルオープンキャンパス(3DVOC)になります.古くは1998年頃からありましたが,広く行われるようになったのは,数年前にブームがあったSecond Lifeの影響によるところがあります.3DVOCは3D仮想空間上に構築されたキャンパス内を,アバタを用いてウォークスルーしたり,他の参加者とチャットしたり,様々な3Dオブジェクトを用いたコンテンツを楽しんだりすることができ,従来のホームページベースのVOCに比べて,臨場感が増し得られる情報量が多くなるという特徴があります.また,インターネットを通じて遠隔地から好きな時間に参加する事ができるため,従来であれば距離の問題があり参加することが難しかった関東以外の道府県出身者も容易に参加することができます.

3DVOCは,現在いくつかの大学で構築され運用されていますが,そのほとんどが3DVOC内をウォークスルーしたり,他の参加者とチャットしたり,従来ホームページベースVOCで用いていた動画を3DVOC内で再生したりする程度にとどまっています.研究室で構築中の3DVOCも現状は他大学のものと大差はありませんが,実際にオープンキャンパスなどで高校生に使ってもらったり,大学の広報部門と連携したりして,必要なコンテンツを選定し,今後追加してゆく予定です.早ければ,数年後には実際に全国の高校生に使ってもらえるような3DVOCにしてみたいと考えていますのでお楽しみに.

図1.3DVOC津田沼校舎正門上空からの眺め

図2.3DVOC研究室の公開例

電情日記

千葉県内大学による卒論発表会

新井 浩志

今年、私(新井)の研究室では15名の4年生諸君が卒業研究に取り組んでいます。例年1~2名で班を作って1つのテーマに取り組み、以下のようなスケジュールで研究を進めます。

3月中旬:先輩の4年生から研究用機器や研究データを引き継ぎます。
4月初旬:自分達で独り立ちして研究にとりかかります。
7月下旬:従来研究の調査や予備的実験・試作などを終えて本格的に研究を開始します。
10月下旬:卒業研究の中間発表会をおこないます。
1月初旬:卒業論文の執筆を開始します。
2月中旬:卒業論文の執筆を完了し、卒業研究最終発表会で1年間の成果を発表します。

卒業研究発表会終了後は、また後輩への引き継ぎをしたのち、各自思い思いに羽を伸ばして卒業式を待つことになります。
なお、当研究室では特に良い成果が出た卒業研究について年度末の3月に「千葉県内大学による卒論発表会」で発表してもらっています。この発表会は千葉県および(社)千葉県情報サービス産業協会(http://www.chisa.gr.jp/)が大学と県内産業界との交流と学術振興・人材育成を目的に実施しているものです。千葉県内で情報系の学科を有する各大学から選りすぐりの学生さんが参加します。平成23年3月の発表会では東邦大学、千葉大学、日本大学、東京情報大学、東京電機大学、千葉工業大学の各大学から合計9件の発表がありました。
当研究室では「毛筆を3DCGで再現するための筆運びのデータと文字画像の取得法」というタイトルで藤塚哲也君に発表してもらいました。この研究は、筆の動きをコンピュータで取り込み、それを3Dのコンピュータグラフィックスで再現できるようにしようとするものです。お手本の筆運びのデータを比較・解析することにより毛筆学習を容易にすることや、書道家の筆運びをそのままロボットに書かせることなどを検討しています。


写真1:藤塚君の発表風景
 
写真2:賞状と記念品の贈呈 

卒業後に大学院に進む学生は学会等で発表する機会が有ります。これに対して千葉県内大学による卒論発表会では、学会での発表とは違った良い面があります。すなわち、全員が卒業研究の結果を発表するので、他大学の同年代の発表と自分の成果と見比べて刺激を受け、自分の良い点・悪い点を反省することができます。また、千葉県の企業で働いておられる方々が聴講され、実務的な視点から親切に、時には厳しくコメントしていただけます。そして一番のメリットは、他大学、企業の方々と「情報」をキーワードに幅広く交流できるということでしょう。

【参考URL】新井研究室修論・卒論一覧
http://www.lcs-cit.jp/labinfo/research/research.html

電情日記

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