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電情日記

多元系機能材料研究会

脇田和樹

今回は私の研究活動の一翼の場でもある応用物理学会 多元系機能材料研究会についてお話しします.この研究会では既存の一つまたは二つの元素からなる化合物(シリコンやガリウムヒ素など)にない性質あるいはより優れた特徴を機能性材料として生かそうとする視点から三つの元素以上からなる(多元系)化合物を研究しています.このように研究会では研究対象が構成元素の多い材料であるという点に立脚しているので,それらの応用としては主な太陽電池,発光素子以外にも熱電変換素子,磁気に関連した素子,放射線センサなど広範囲な領域が含まれます.
この研究会の活動の中心は応用物理学会講演会でのシンポジウム開催や,研究会独自の講演会を行うことです.また,二年に一度開催される三元多元化合物国際会議の日本の中核組織ともなっています.
この独自の講演会を昨年の11月19日,20日に本学の新1号棟大教室(1日目)で開催しました.私の研究室の大学院生たちはショートプレゼンテーションとポスター発表を行いしたが,この講演会の特徴は研究発表に対して活発な議論を行うことだけでなく,一日目の夜のオープンな懇親会にもあります.今回は大教室での参加者が80名程あり,その後も50名程が迎えのバスに乗り白子温泉のホテルまで行き,一次会に引き続いて学生の宿泊部屋で12時頃まで教員や学生が友好を深めました.また,この講演会では相部屋で宿泊することも特徴の一つで,学生たちにとっても他大学の学生との交流の場ともなっています.
二日目はホテルの会議室で招待講演などを行った後,ホテルのバスで津田沼まで送ってもらい解散としました.今年は愛媛大学での開催予定で,大学院生も楽しみにしているようです.
最後に先程話しした三元多元化合物国際会議について触れます.前回の日記でアゼルバイジャンのマメドフ先生の紹介を行い,そこでも昨年バクー(アゼルバイジャン)で第17回の会議があることをお話ししましたが,9月末に開催され大学院生2人も参加しました.大変歓待を受けましたが,私は日本人グループ(40名余参加)の世話係と学生のポスター発表3件や自分の口頭発表などで慌ただしい会議となりました.また,その会議録は日本の応用物理学会の英文誌(Jpn. J. Appl. Phys.)の特集号として今年の5月に発行しましたが,この仕事も多元系機能材料研究会が中心となり行いました.

電情日記

偉大な発見・発明

山本 秀和

電情日記2回目の山本です。みなさんは、偉大な発見や発明は何歳ぐらいでなされたのか考えたことがありますか?10年以上前ですが、そう思って調べてみたことがあります。その時は、会社勤めをしていたので、休日に図書館に行ったり、インターネットで検索して調べました。調べ始めた時は、なんとなく数学関係の偉業はかなり若い時になされ、天文学や生物学は多くのデータの蓄積が必要なので、歳を取ってからなされるのではと考えていました。そこで、ジャンルを、数学、物理学、化学、天文・地学、生物・医学、そして技術に分け、統計を取ってみました。物理学と天文学など、明確に分離できない業績もありますが、私の感覚で分けています。また、蒸気機関の発明や半導体デバイスの発明などは技術に入れています。
ノーベル賞を取ったような業績は多く入っていますが、当然ノーベル賞を受賞した時ではなく、その仕事がなされた時をカウントしています。これまで、自然科学部門でノーベル賞を2回受賞したのは、キュリー夫人(物理学賞と化学賞)、J.バーディーン(物理学賞2回)、F.サンガー(化学賞2回)の3人だけです(L.C.ポーリングは科学賞と平和賞を受賞)。ちなみに、3回受賞した人はいませんが、F.サンガーは3度受賞する可能性が最も高いと言われています。これらの人の業績は若い時の方をカウントしています。
結構時間をかけて調べました。数学者210人、物理学者207人、化学者220人、天文・地学者211人、生物・医学者224人、技術者215人の合計1287人を調査しました。最も古い人は、ツー・チュンチー(祖沖之)という人で、429年に生まれ、円周率を計算した中国人です。ギリシャ時代などそれ以上古いと生まれた年の記録があいまいでカウントできませんでした。
そろそろ結論を発表しましょう。それぞれの分野の偉大な発見・発明がなされた年齢のヒストグラムは下図のようになりました。平均の年齢は、数学36.6歳、物理学35.8歳、化学36.5歳、天文・地学39.5歳、生物・医学39.1歳、技術38.2歳でした。2~3歳の差はありますが、思ったほどの差はありませんでした。天文・地学や生物・医学で平均年齢が高いのは、70歳以上でそれまで蓄積した成果を公表して、認められる場合があるからのようです。
という結果ですので、私はもう期待できませんが、若いみなさんはこれから始めても全く遅くはないのです。これから社会に出てまだまだ可能性があるということです。是非興味があることにチャレンジして、人類の歴史に名を残して下さい。

 

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