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電情日記

非線形回路の魅力

清水 邦康

2009年度から新たに赴任した清水です。今回このコーナを借りて、私が進めている研究などについて解説というよりは今まで考えてきたことや感じていることなどの一部を記せればと思います。私が現在の研究テーマを始めるきっかけ、つまり第一歩となったキーワードのひとつに“カオス”という言葉があります。いわゆる、無秩序や混沌という意味を持つ言葉で今日様々な場面で(時に冗談としても)使われます。さて、私が学生時代に興味を持ったのは「一つ一つは単純なものでもそれらが相互に影響しあうことでも混沌とした現象が起きるという事実に触れたい」という点にありました。私が最初に目の当たりにしたのは、いくつかのとてもシンプルな電子回路が互いに結ばれたときに見られる動作が非常に興味深く、相手は電子回路なのに生きているかのようにも感じられ不思議に思いました。「生きている」ものは私にとって非常に魅力的に感じます。その理由の一つとしてはその動作や様子がダイナミックに変化していくということが挙げられます。そして、そのような動作の多くは未だその理由が分かっていません。生物などがよくわからないような行動をするのは分かる気がします、そこになにかしらの考えがあり行動している場合などです(*)。

しかし、電子回路にはそのようなものがあるとは思えないにも関わらず、前述のように不思議な動作をする場合があります。回路など何か所望の動作をさせたい道具にとって、どうしてそのような動きが起きるのか分からないためにコントロールできず問題となることがあります。一方で、生物が持つ(周囲の変化等に対する)柔軟性は今の技術で実現できないことがあるのも事実です。そんな率直な思いから電子回路にみられる興味深い現象について「どうしてそんな動きがみられるの?」「その動作をつかってこんなことができないか?」などと考えながら研究をしています。最後に、ずいぶん粗っぽいことを書いたものだと恐縮しますが一歩・一歩やっていきたいと思っています。

(*) そんな考えが通用しない生物もいます。例えば脳などの命令器官を持たない単細胞生物です。写真はその有名な例の一つである粘菌と呼ばれる生物の一種。研究室で実際に培養していてその柔軟性に驚かされます)

電情日記

中間発表回顧録

糸井 清晃

糸井です.前回は研究のことを中心にというテーマでしたが,今回は研究にこだわらずということで,悩ましいといえば悩ましいですが,とにかく2度目の駄文を披露したいと思います.

先日健康診断を受けてきました.年齢より若く見られることもある所為か,自分自身まだ若いつもりでいる,というか,いたいのですが,さすがにそれなりの年齢なので健康状態は気になるところではあります.取り敢えず,現地で結果が分かる項目は概ね異常なしだったように記憶しております.その他不安な点はいくつかありますが,この記事で不健康自慢をしても仕方ないので,忘れた頃に渡される詳細な結果をビクビクしながら待つことにします.
さて,研究室はといえば,情報コースでは卒業研究中間発表が10日後に迫っており,4年生は「去年先輩が○○先生にツッコミに困っていた」等々,ビクビクしているようです.が,中には余裕というか開き直ってしまったような者も若干名見受けられるような... 例年,発表より前に,まずリハーサルで指導教員のダメ出しをクリアーするのが一苦労ですね.

この時期の4年生を見るにつけ,思い出すのは私自身が4年生の時のことです.前回の記事で私は小林幸雄先生の研究室に所属していると書きました.大学院も同研究室でしたが,4年生の時は別の研究室でした.指導教員はとても怖い先生(同年,先生の退職に伴い,大学院では小林先生指導となりました)...研究テーマは,忘れもしない「太陽大気中の双極黒点磁界の表面回転流による変動」という,太陽大気中の磁界変動のシミュレーションでした.電磁気学,微分方程式,フーリエ変換の他,視覚化するためのコンピュータグラフィックス技術,そしてもちろん,シミュレーションを実現するためのコンピュータプログラミングの知識等々,盛り沢山の内容でした.これらについてそれなりに理解し,発表しなければなりません.もちろんこのような発表の経験はほぼ「零」です.しかも,当時大学院進学が決まっていた私は,就職活動をしなくてもよいという点で他の人より時間的余裕もあったため,研究内容について訊かれる立場にいました.リハーサルの前にも訊かれ,リハーサルでダメ出しされて修正するために訊かれ,そのたびに説明していたため自分の発表準備が疎かになってしまい,発表そのものは他の人より出来が悪かったように記憶しています.しかも,発表中でも間違ったことをうっかり口にしてしまうと(言い間違い/理解不足に関わらず),指導教員が「違うだろ!」と口を挟むという地雷付きでした.それでも,シミュレーションがそれなりに動き刻々と変動する磁界の様子が画面に映し出されたときは感動したものです.その気分の良さも手伝ってか,最終発表はだいぶ上手く出来たのではないかと自負しております.下の写真は,シミュレーション結果を論文用にX-Yプロッタで出力したものです.わかりにくいかもしれませんが,変化していることだけでもお伝えできれば幸いです.「違うだろ!」って怒鳴り込まれないことを祈りつつ...

毎年発表前の4年生が言われることですが,「研究している自分たちが一番分かっている(はず)」なので,堂々と発表,質疑応答してくれればと思います.終わったら,「反省会」という名の楽しい打ち上げが待ってますので...

電情日記

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