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電情日記

身近に思うこと

林 喬久

久し振りに2回目の投稿となった 自然現象に興味を持っている 林 です。

1ケ月ほど前(7/22)、日本では46年ぶりの皆既日食が起こり、皆既日食帯にいる世界の人々がこの宇宙ショーに見入り又何かを感じたことと思います。その中で太陽の外側に広がる高温のガス(コロナ)も良く見ることができるであろうが、残念ながら観察しに行くことができなかった。関東近辺は雲が多く判断しにくかったが、最大日食時には少し明るさが減少した感じであったように思われた。この瞬間を待ってくれることも変えることもできない自然現象にただ偉大なものを感じるのは、太古も現代においても変わりないことは確かであります。この現象は解明されていても全てにおいて制御することはできないで
しよう。

この美しい宇宙ショーの感動を味わえるのは、人類一生の内 次回の同じ現象が生じるのが26年後としても2回に過ぎないであろう。私はあと26年後まで生きるとしても90歳となります。不可能か可能か・・?長生きしようと思いますが、先ず地球のことを考えなければなりません。地球上の自然環境をもっと良くするために制御できないものであろうかと考えつつもうすぐ定年となるであろう私も自然のために頑張ろうと言う気になる現象を見たというか 感じたのです。どうしても、もう一度晴れの状態で次回の宇宙ショーを観察したいと思うのです。

太陽から放出される高温のガス(コロナ)はプラズマ状態にあるのですが、研究においてもコロナ放電という微小なプラズマ状態を利用しております。このコロナ放電は電気エネルギーを供給しなければなりません。何気なく使用している電気ですが、効率、安定、安全が求められています。即ち電気工事も重要な仕事です。ところで、新1号館の電気工事は大変な仕事であったと思います。ある日電気工学実験室内の配線について工事関係者と話しをしている時、卒業後2年目の草野君が一緒に仕事をしていた。汗をかき頑張っている姿が頼もしかった。現場にいる彼を後輩にも見せたかったと思った。

私の研究室からこの2年で同一電気工事会社に2人が入社、来年度も2名内定となっている。他の学生も電気工事会社への内定が多いです。

先日、東光電気工事(株)より 研修所及び社員寮の施設ができました と言うお知らせから、これらの施設を見学させて頂ける機会を得ました。新入社員には現場に即した研修所で学ぶことができ仕事もできる環境でした。その研修所内は工事現場を再現したもので、一般学生でも興味があれば分かりやすく説明が加えられており、是非見学させて頂くと良いと思いました。

一言、在学中に何か1つ資格を持って卒業できるように心掛けましょう。

電情日記

因果関係

野口 和夫

「因果関係」とは—–二つ以上のものの間に原因と結果の関係があること—–(大辞泉)とある。社会科学や自然科学の分野にかかわらずそれこそいろいろな現象、できごとが日々生じている。たとえそれらの出来事が個人や社会、人類にとって不利益になることはもちろん、有益なことでもその原因はどんなことによるだろうかとかあるいはこれら現象の間にはどのような関係があるのかを考えるのは、ただ単に知的好奇心からだけでなく将来に対する対応を考えるためにも重要なことであろう。

数十年前私がまだ若い頃読んだ本*の中に次のような一節があった。まず図1を見て頂きたい。注釈を読まないで図だけ見るとこれから何を連想されるだろうか。この図は1930年頃の離婚率の分布である。この図は積雪量の分布(適当な図がないので載せてない)とほぼ似てないだろうか。裏日本や北日本の積雪量の多い地域は離婚率が高いことを示している。このことから、積雪量と離婚率はある関係があるという結論を得たとする。この推論の結果をどう思うだろうか。現代ならこれを頭ごなしに否定する人は多いだろう。

つぎに図2を見てほしい。いま世界的に話題になることも多い温暖化についてである。この図は炭酸ガス濃度と気温変化を一枚のグラフに描いたものである。二酸化炭素濃度と気温が同じ傾向を示している、よい一致をしているといってもよいだろう。それでこの図だけを見てやっぱり温暖化の原因は二酸化炭素であると結論を出したとする。そうすると多くの人はそうだろうなあとほとんど疑問を挟まず肯定する人は多いと思われる。温暖化の原因は二酸化炭素であると結論してもよさそうであるがそうであろうか。

「事項AとBは関係がある」という証明はただグラフが同じだからというだけでは不十分でないだろうか。なぜなら図1と図2では論理が同じでも一方は肯定し他方は否定するということになりかねないからである。まして「AまたはBがBまたはAの原因である」という証明はこのような図だけでは不十分である。

今度は図3である。太陽黒点周期の長さの変化と北半球気温偏差を示している。これもよい一致を示している。ここでこの図からだけで判断すれば黒点の周期と気温は関係があるという判断を下してもおかしくない。図2と図3の両方を知ったとき二酸化炭素と黒点周期と気温の関係をどのようにとらえればよいだろうか。図が二つになっただけでもそれらの関係をつかまえるのは容易なことではなくなる。

図4は図2と同じく二酸化炭素と気温変化の関係である。図2と異なり図4はこの半世紀ほどのデータであるが、ここでよくみていただきたい。一部例外もあるが気温が上昇した数年後に二酸化炭素濃度が上昇している。ごく最近では二酸化炭素濃度が上昇しているにもかかわらず気温が低下している。この図からだけで判断すると二酸化炭素は気温上昇の原因ではないことになる。先入観で図2から二酸化炭素が温暖化の原因と判断するとこれに反する結論となる。

このように原因と結果を考えるとき、個々のデータの正確さなどに注意することは当然としてそのほかいろいろのことを考え批判に耐える結論を出さないといけない。将来皆さんが調査や実験をして結論を導くとき十分注意していただきたい。

* 風土の構造 鈴木秀夫 (現在は原書房から出版されている)

電情日記

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